日本のみならず、世界の輿望を担うアベノミクスは、デフレ脱却のモデルとして、もはや失敗が許されない段階に来ました。9月25日、訪米中の安倍晋三総理はニューヨーク証券取引所でスピーチに臨み、映画『ウォールストリート』の台詞Buy mybookをもじって、Buy my Abenomicsと言って満場を沸かせました。しかし日本で報じられなかったのは、その後の会見で米人記者が最初に発した質問でした。「アベノミクス第三の矢は成長戦略だというが、日本はコーポレート・ガバナンス(企業統治)に問題があるのではないか」。まさにGood Questionです。
その答えはどこにあるでしょうか。おそらくウォール街でも、ロンドンの金融街シティーでもなく、ベルリンかもしれないと我々は考えました。日本と同じ敗戦国、米国の支援のもとで戦後、経済大国をつくりあげ、1990年代に大きな国難に直面したところまで、日独は双子のようでした。日本はバブル崩壊、ドイツは東西統合という試練の時を潜ったのち、残念ながら日本は停滞が続き、他方でドイツは失業率を半減させ、漂流を続けるユーロ圏最強の繁栄を謳歌しています。
その分かれ目は1998-2005年に社会民主党・緑の党の連立政権を率いたゲアハルト・シュレーダー前首相のもとでの大改革にあったと考えます。この9月にアンゲラ・メルケル政権が総選挙で勝利したのも前政権の改革のおかげと明言しているように、雇用・税制・企業制度全般にわたる大改革は、ドイツ企業の収益性を大幅に改善し、国際競争力を回復させました。そのシュレーダー氏を日本に呼び、ご本人から直にアドバイスをいただいて、これからの日本の成長戦略に、場当たりでなく一貫した青写真を描くチャンスをつくりたいと考えました。
月刊FACTAは日本経済新聞社の後援で、シュレーダー氏の講演と氏を交えた討論会を企画し、下記の要領で12月4日に開催致します。上記の趣旨にご関心を持たれるみなさまのご来臨を心よりお待ち申し上げております。
開催概要
日 時 | 2013年12月4日(水) 13:00~16:00(開場12:30) |
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会 場 | グランドハイアット東京(東京都港区六本木6-10-3) グランドボールルーム |
主 催 | ファクタ出版株式会社 |
後 援 | 日本経済新聞社 |
定 員 | 100名 ※お申し込み多数の場合、抽選を行います。 |
参 加 費 | 無料(日英同時通訳付) |
お申し込み締切 | 2013年11月21日(木) |
プログラム(日英同時通訳付)
13:00-14:00 | 講 演 ゲアハルト・シュレーダー 氏 (前ドイツ連邦共和国首相) |
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14:10-16:00 | パネルディスカッション パネリスト ゲアハルト・シュレーダー 氏 (前ドイツ連邦共和国首相) 塩崎 恭久 氏 (自民党政務調査会長代理・元内閣官房長官) 八代 尚宏 氏 (国際基督教大学客員教授・元日本経済研究センター理事長) 木下 信行 氏 (日本銀行理事) 司 会 阿部 重夫 (月刊FACTA 発行人) |
事務局連絡先
「シュレーダー前ドイツ首相 講演と討論会」事務局
〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-9 SKビル3FTEL. 03-5159-2340/E-mail:facta-conference@creative-net.co.jp
(土日、祝日を除く10:00-18:00)